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さらし物件

さらし物件とは

不動産業界の中でも取り扱いに困ることが多いのが、”さらし物件”と呼ばれているものです。

理想としては、賃貸物件や売買物件はできるだけ早い段階で借り手や買い手が見つかるようにしたいものですが、中にはお客さまが見向きもしないような物件を取り扱うことになる可能性もあります。
いつまでも成約できずに放置されている状態の物件は晒し者状態になっているとされて、さらし物件と呼ばれてしまうのです。

不動産業界内で情報提供を行っているレインズと呼ばれているサイトにいつまでも掲載された状態になっているものの、問い合わせもされないような物件も存在し、仲介に入ってチラシを作成してもなかなか問い合わせがないため、当初の価格よりもどんどん値下げをしているのにそれでも問い合わせがないという場合もあります。
このようにさらし物件に至る理由はいくつか考えられます。

さらし物件になる理由

さらし物件に至った理由として考えられるのは、誰もが「この物件には住みたくない」と感じられるような状態になっている場合があります。

長い間管理がまったくされていないため、家の周辺は雑草だらけになって荒れ果てて、家の状態もお化け屋敷のような状態になってしまうのです。
近所の人からも「あの家に住むなんて信じられない」と言われるほど悪い評判や噂が広まってしまうこともあります。
もし、その物件の管理をしているのが不動産会社の場合は、責任を持ってキレイな状態を維持してイメージダウンさせない努力が必要になるのです。

また、事故物件などのいわくつきの物件も、さらし物件になりやすいです。
例えば、マンションでは殺人事件が発生した物件を、通常よりも格安な価格で売り出されたり貸し出されます。
内情をよく知っているご近所の方は、「あの物件には手を出したくない」と考えるものですが、全く知らない方にとっては願ったり叶ったりの物件になる可能性もあります。
後になって、なぜ相場よりも格安な価格で提供されているのか理由を知った途端に、入居を諦めるケースがほとんどです。

そこで不動産会社としては、契約に至る前にきちんとお客様に重要事項を説明しなければいけないことになっています。
ただし、広告などに事故物件であることをアピールするのではなく、告知事項があることを含ませる文言を記載することに留めている場合が多いですし、中には価格が安ければ事故物件でも構わないと考えている方もいますので、必ずしも事故物件がさらし物件になるとは限りません。