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青田売りとは

トラブルになり兼ねないので要注意

不動産業界でお客さまとのトラブルに発展しかねない販売方法として注意を促されているのが青田売りという方法です。
青田売りという語源は元々農民がまだ収穫できる状態ではない稲が青田の状態にも関わらず、十分な収穫量を見越して先売りしていたことを言います。
不動産業界も同様に、新築マンションや新築一戸建ての住宅をまだ完成していない状態で販売する手法を言います。
未完成の状態でも建築確認を取得した後に販売するなら問題ありませんが、未完成なうえに建築確認も取得してない状態で販売した場合には違法行為とされています。

参考:新築物件はなぜ青田売りがされるのか?

青田売りのメリットとデメリット

建築確認などが完了する前に青田売りを行うのは違法だとされているにも関わらず、当然のように青田売りを行っている業者が存在しているようです。
青田売りが横行している原因は業者とお客さまの双方にメリットがある一方でデメリットになる事が多いのも忘れてはいけません。

青田売りのメリットとして考えられるのは、業者側の言い分としては工事が全て完成する前に資金を回収できるため、会社の運転資金を確保できるということです。
経営状態があまりよろしくない業者の場合は、どうしても運転資金を確保したいという一心で違法スレスレの行為とはわかっていながら青田売りに手を出してしまうケースが多いです。
お客さまのメリットとしては、良い物件を誰よりも先に手に入れられる可能性があることです。
人気のある物件は他にも狙っている人が存在している可能性もあるため、できるだけ確実に確保したいと考えている場合には青田売りとわかっていても契約に至るエースがあります。
未完成の状態なので、場合によっては希望に合わせてオプションを追加するなどの変更も自由にきくメリットもあります。

逆にデメリットになることは、業者側としては一旦契約をしても解除になるリスクがあることです。
まだ完成していない状態なので正式に引き渡しを行うまでにはある程度工期が必要になります。
完成するまでの間にお客さまの家計状況が変化して結局は契約解除されてキャンセル扱いになることも考えられます。

また、お客さま側のデメリットとしてあげられるのは、非常に高価な買い物にも関わらずまだ完成していない状態で契約を済ませてしまって本当に良かったのかと不安を感じるものです。
工事の途中で業者が倒産してしまい、途中でストップしたままの状態になることも予想されます。
ひょっとしたら手抜き工事をされてしまうかもしれません。
無事に完成して引き渡しをされるまで気が気じゃない状態が続きます。
本当に信頼できる業者でない限りは青田売りの物件を検討するのはリスクがあまりにも大きいと言えるでしょう。