頭金とは

住宅ローンを利用する場合に検討が必要

不動産の購入にあたって全額自己資金で賄うことができない場合には住宅ローンを利用するお客さまが多いです。
必要な費用を全て住宅ローンで賄おうとすると、返済が大変になるためある程度は自己資金を確保しておく必要があると言われています。
あらかじめ用意しておきたい自己資金のことを頭金と言います。

頭金とは、住宅ローンを利用する際に少しでも返済額を少なくするために必要なお金になります。
頭金が多ければ多いほど、返済額や借り入れ年数を減らすことができるため、今後の生活に大きな負担をかけません。
あまり苦労をせずに生活したいと考えている場合には、できるだけ多くの頭金を確保することが大切です。

参考:頭金とは?何のために必要?いくらあればマイホームを買えるのか?

返済の負担を減らすメリット

住宅ローンの利用額が大きくなるほど、返済年数が長くなって返済額も大きくなります。
どのくらいの返済期間を設定するのかは人によって異なりますが、30年や35年など非常に長いローンを組んで地道に返済していく方が多いです。
頭金がゼロの場合と、できるだけ多く頭金を確保している場合では、返済年数や返済額が大きく変わります。
頭金がゼロではどうしても長い年数をかけて返済しなければいけませんが、頭金が多ければ返済年数を大幅に削減できます。

仮に3000万円の不動産を購入した場合で固定金利が1.5%の場合で考えてみましょう。
頭金がゼロ円の場合、35年かけて返済する場合は月々9万2千円の返済額になります。
利息分を含めたトータルの返済額は約3860万円になります。

頭金を500万円用意していた場合は2500万円を借り入れすることになるので、35年かけて返済する場合は月々7万7千円になり、総返済額は約3200万円です。
月々9万2千円の返済にする場合は、28年の返済で済むことになり、利息を含めた総返済額は約3000万円になります。
このように借り入れする金額と返済する年数が少なくなるほど利息として支払う金額が少なくなるため、結果的に支払う総返済額も少なくなります。

頭金はゼロでも良い?

結論から言えば、住宅ローンを利用して不動産を取得する場合には必ず頭金を用意しなければいけないとは限りません。
実際に頭金ゼロ円で住宅ローンの融資を受けて不動産を取得している人がたくさんいます。
住宅ローンの返済額が無理のない金額であれば、頭金を入れていなくても大丈夫という考え方もあります。
一般的に物件価格の2割から3割程度は頭金として確保しておくべきだと言われていますが、返済額に問題がなければ頭金がなくても良いとされています。
もちろん、返済額を少なくした方が生活も苦にならないという考え方もあるため、家計状況を確認しながら検討することが大切です。